[新商品]又幸クーラーボックス
古くなり使われなくなった「りんご箱」を新たなプロダクトに
「青森りんご」を出荷する際に使用されているのが通称「りんご箱」と呼ばれる木箱。
青森県外へりんごを入れて出荷された木箱は、市場、りんご移出業者などさまざまな人の手に渡り、
再び青森へと返送され、堅牢な作りの木箱は、製造されてから30年以上にも渡り使用されています。
しかし近年、輸送コストから、関西より西へ送られた木箱は、返送されず廃棄されている悲しい現状がありました。
また40年以上使用された木箱は、強度や汚れなどの見た目の問題から、業界内でデッドストックとなっており、
これもまた破棄されている現状があります。
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[市場で取引されている様子]
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[昔ながらの手作業で作られるりんご箱]
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[使われなくなった古いりんご箱]
そこで、このりんご業界の課題を解決するべく、
りんご箱に魅了された「りんご箱屋」「家具職人」「建築家」が集まり、
【又幸 - matasachi -】を立ち上げました。
「りんご箱」という青森の人と自然が生み、育んだ類いまれなプロダクトのもつ文化と美点を、
新たな視点でリデザインすることにより、りんごを巡る文化を再評価し活性化する試みです。
りんご箱を新たなプロダクトに
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[古箱を高圧洗浄する様子]
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[洗浄後、乾燥させます]
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[箱打ち職人が木箱をバラす様子]
又幸のプロダクトを進めるにあたり、
まずりんご箱を高圧洗浄し、乾燥させ、木板の状態へバラしていきます。この板が、又幸のベースとなります。
普段りんご箱を作っている「箱打ち職人」がこれらの作業を行っています。
りんご箱は、寒い時期に多く生産されるため、夏場は箱打ち職人達の仕事がなくなってしまう現状がありました。
ですが、この夏場の時期に又幸プロダクトにあたっての作業をすることにより新たな雇用も生まれています。
「箱打ち職人」が青森県のりんご産業を支える「りんご箱」を生み出し、
その木箱の終わりもまた、自分たちの手で元の姿に返していく。
そして役目を終えた「りんご箱」は
また新たな役目を与えられ、私たちの生活の中で時を重ねていくのです。
キャンプやイベントなどに「りんご箱」のクーラーボックスを
30年以上も長い間、「青森りんご」の歴史を刻んできた「りんご箱」がリノベーションされて、
アウトドアで使用できる「又幸クーラーボックス 22L」として、生まれ変わりました。
外側はりんご箱の古材で作られ、持ち運びしやすいように天然繊維のロープが付いています。
内側は硬い発泡ポリスチレン製の箱がインナーとして入っており、天然木+発泡のダブル構造で、
保冷・保温効果の高いクーラーボックスとなっております。
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[木箱と発泡ポリスチレンの二重構造]
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[発泡ポリスチレンは又幸オリジナル]
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[1〜2人程度の容量です]
商品一覧
りんご箱そのものの活用や流通の仕組みを革新する新たなアプローチとなればと思い、
近年ブームとなっている「キャンプ」「アウトドア」にフォーカスし、商品を開発いたしました。
このプロダクトが青森県のりんご業界に、新たな風を吹き込んでくれることを期待しています。
商品名 又幸クーラーボックス 22L
内容量 約22L
重 量 約4.0kg
サイズ 外寸:幅320×奥行470×高さ310mm
内寸:幅249×奥行407×高さ222mm
材 質 木箱:アカマツ材(無塗装)
オニグルミ、天然繊維ロープ、合板
インナー:高硬度発泡ポリスチレン
(ベージュ色)